"Air Pollution environmental green problem" by RecondOil is licensed under CC BY 2.0.

健康影響研究所（HEI）の調査によると、大気汚染が栄養失調に次いで、5歳未満の子どもたちの死亡の原因となっていることが判明した。また、子どもたちだけではなく、一般人口における死亡の危険要因としても、タバコを抜き、高血圧に次ぐ第二位となっている。

HEIとユニセフにより作成された「世界の大気の状態（State of Global Air）」によると、アフリカの大部分では、5歳未満の子どもの大気汚染に関連した死亡率が高所得国の100倍も高いことが報告されている。

報告書の筆頭筆者であり、HEIのグローバルヘルス部門責任者であるパラヴィ・パント氏は、「あまりに多くの負担を、幼い子どもたちや高齢者、低・中所得国が背負っている」と報告書によって明らかになった大きな不平等を指摘している。

そして、PM2.5と呼ばれる直径2.5マイクロメートル以下の微粒子が、世界の大気汚染による死者の90％以上を占めているという。

PM2.5粒子は、血流の中に入り込み、全身の臓器に影響を及ぼす。これは、肺疾患だけでなく、心臓病、脳卒中、糖尿病、認知症、流産などにも関連しているということがわかっている。

ユニセフのキティ・ファン・デル・ヘイデン副事務局長は、「私たちが行動しなければ、次世代の健康やウェルビーイングに深刻な影響を及ぼす。政府や企業が、子どもたちの健康を守るために、子どもに焦点を当てた対策を講じることが不可欠だ」と訴えている。

「世界の大気の状態（State of Global Air）」は、世界200以上の国と地域を対象とした調査をしているが、これまでの報告書では、ほぼすべての人が毎日不健康なレベルの汚染された空気を吸っており、毎年50万人の赤ちゃんが不潔な空気によって命を奪われているという。

PM2.5や排気ガスなど、大気汚染の問題は私たちにとっても大変身近な問題である。未来の子どもたちが安心して暮らせるよう、世界中の政府や企業による対策が急がれる。

※この記事は、一部AIを使用しています。

＜参照リンク＞

Almost 2,000 children die every day from air pollution, report finds

翻訳・文 / エコロジーオンライン編集部（一部AIを使用）