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保護活動により、ヨーロッパ南西部のイベリア半島に生息するスペインオオヤマネコの個体数が、2年間で3倍以上に増加した。
スペインオオヤマネコは、乱獲や密猟、生息地の破壊、そして彼らの主な獲物であるアナウサギの伝染病による個体数の減少などが原因で、つい最近まで国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種リストに掲載されていた。しかし現在、絶滅危惧種のレッドリストにおいて、スペインオオヤマネコのステータスは絶滅危惧種から脆弱種まで引き下げられている。
成熟した個体数は、2001年には62頭であったが、2022年には648頭まで増加したという。そして現在の総個体数は2,000頭以上と推定されている。
保護活動を主導したLIFE Lynx-Connectプロジェクトのコーディネーターであるフランシスコ・ハビエル・サルセド・オルティス氏は、これを『保護活動によって達成されたネコ科動物の種の史上最大の回復』と呼んでいる。
しかし、ウイルスの発生によるアナウサギの減少への懸念も消えてはいない。ペットの猫による病気にもかかりやすく、密猟や道路上での殺傷、気候変動による生息地の変化も、ますます脅威となっている。
「スペインオオヤマネコの個体数が生き残り、その固有種が生息域全域で回復するためには、まだやるべきことがたくさんある」と彼は付け加える。
人知れず絶滅してゆく動物は少なくない。人気がある動物だけではなく、生物多様性を守るためにも様々な絶滅危惧種に対して保全活動が為されることを期待したい。
※この記事は、一部AIを使用しています。
<参照リンク>
‘Greatest recovery of a cat species ever achieved’: Iberian Lynx is no longer on brink of extinction
翻訳・文 / エコロジーオンライン編集部(一部AIを使用)