"Sun Shining Over Earth and Moon - PlanetMaker" by Kevin M. Gill is licensed under CC BY 2.0.
地球の自転が遅くなっていることを示す新たな研究結果は、地球に対する「気候変動の前例のない影響を示唆している」と研究の著者らは述べている。
気候変動による海面上昇により、地球の赤道部分が「太り」、自転速度が遅くなることで、日が長くなっているという。
極地の氷冠が溶け、水が極地から赤道に移動することにより、1900年以来、地球の扁平率(つまり、地球のふくらみ)が「著しく」増加し、1日の長さが延びているのだ。
「1日24時間に数ミリ秒が加わることは、それほど大したことではないと思われるかもしれませんが、正確な時間管理と宇宙航行にとっては重要な意味を持つのです」と米国科学アカデミー紀要に掲載されたこの研究の著者は述べている。
そしてこの変化のペースは、20世紀のどの時点よりも速いことがわかった。
研究によると、温室効果ガスの排出が現在のペースで続けば、一日の長さは増加し続け、21世紀末までに、1世紀あたり2.62ミリ秒の増加ペースに達する可能性があるという。そうすると、気候変動は月の潮汐よりも日の長さの長期的な変動に大きく影響することになる。
これらの発見は、気候変動が前代未聞の影響を地球に及ぼすことを示している。
この研究は、3月に『ネイチャー』誌に発表された、気候変動が地球の時刻計測に与える影響を調べた研究に続くものである。これによると、極地の氷がより急速に溶けると、地球の速度がより遅くなり、時間の計測方法に影響を及ぼす可能性があることがわかった。
協定世界時(UTC)は、時間計測の国際標準であり、世界中の研究所にある約450個の原子時計に基づいている。原子時間と地球の自転とのつながりを維持するために、時々うるう秒が追加されている。
ネイチャー誌の研究論文の著者であるスクリプス海洋研究所のダンカン・アグニュー教授は、赤道の水の量が増えると地球の自転速度にどのような影響が出るかを説明した。
ダンカン教授はそれを「氷の上で回転するスケーター」に例えて、「腕を伸ばすと回転は遅くなりますが、腕を体に引き込むと回転速度が速まります」と説明した。
※この記事は、一部AIを使用しています。
<参照リンク>
Climate change is making days longer, scientists discover
翻訳・文 / エコロジーオンライン編集部(一部AIを使用)