"Wildfire" by NPS Climate Change Response is marked with Public Domain Mark 1.0.

7月21日、気温の記録が破られ、記録上最も暑い日となった可能性があるという。世界は「未知の領域」に入ったのだ。

コペルニクス気候変動サービス（Copernicus Climate Change Service）の速報データによると、化石燃料の燃焼や家畜の飼育による炭素汚染によって、21日の世界平均気温は17.09度を記録した。この数値は、昨年7月6日に記録された17.08℃を上回ったが、科学者たちは、その差は統計的に区別できるものではないと注意を促している。

「私たちは今、まさに未知の領域にいます。気候が温暖化し続ける中、今後数か月、数年で新たな記録が破られることは間違いありません」と、コペルニクスのディレクター、カルロ・ブオンテンポ氏は述べた。 

バークレー地球データプロジェクトに携わる気候科学者ジーク・ハウスファーザー氏は、「記録的な13か月が続いたことを踏まえると、2024年が2023年を抜いて史上最も暖かい年になる可能性がさらに高まりました」と語った。

強力な気象パターンが中立の状態からラニーニャと呼ばれるより涼しい段階に移行すれば、地球の急速な暑さは、少なくとも今年後半には一時的に減速すると予想される。しかし、人間が温室効果ガスを大気中に放出し続ける限り、地球温暖化は続くだろう。

1850年代以降に観測された気温上昇のすべては人類のせいだとしたアイルランドのメイヌース大学イカロスセンター所長のピーター・ソーン教授は、「世界が速やかに排出量ゼロを達成しなければ、21日の記録はいつか『異常に涼しい』と見なされる日がくるかもしれません」と述べた。

そして、「山火事や洪水、熱波など、現在世界中で起こっている一連の出来事をざっと見ただけでも、この温暖化した世界がもたらした現象に対して、私たちはまったく備えができていないことがわかります。これから起こることへの準備はさらに不十分です」と同教授は指摘している。

気候変動に関する政府間パネル（IPCC）と国際エネルギー機関（IEA）のロードマップによれば、2050年までに実質ゼロ排出量を達成するには、化石燃料の需要を大幅に削減する必要があるという。昨年発表された研究では、以前の研究よりも現実的なレベルの二酸化炭素除去を想定しており、気候目標を達成するには、2020年から2050年の間に石炭の供給を99％、石油を70％、ガスを84％削減する必要があることがわかった。

現在、そして未来の状況は絶望的に感じるかもしれないが、地球温暖化の進行を遅らせることは不可能ではないと言われている。未来のため、私たちができることを一つ一つ積み重ねれば、まだ間に合う可能性があるのだ。

※この記事は、一部AIを使用しています。 

 ＜参照リンク＞

Sunday was world’s hottest ever recorded day, data suggests

翻訳・文 / エコロジーオンライン編集部（一部AIを使用）