Carbon Good
エコロジーオンラインでは、平成27年度環境省カーボン・オフセット補助事業にて
北関東カーボン・オフセット推進ネットワーク(以下北関東協議会)の事務局をつとめています。
このページでは北関東協議会の取り組みを中心に紹介していきます。
Carbon Good TOPICS
2016年
3月
06日
日
カーボンオフセットで地域の復興を支援! 宮城の里海から生まれた焼海苔「復興の灯」
東日本大震災による津波被害にあった宮城県塩釜市の今野商店が新店舗に移転したのは昨年6月のことだった。それまで3年半にわたって宮城県内初の仮設商店街として2011年8月にオープンした『しおがま・みなと復興市場』で営業を続けてきた。
自分たちは新店舗を構えて営業を再開したものの、代表の今野武雄さんの胸には複雑な思いが宿っていた。復興、復興と世間は騒ぐものの、地域で暮らしているとその実感が全く湧いてこない。
そこで身近な里海の松島湾で獲れた海苔を商品化することで地域を元気づけようと考えた。それが「復興の灯」だった。
昨年夏、今野商店を訪ねる機会を得て、その話を聞いた私たちは「復興の灯」をなんとかして全国区の話題にできないかと頭をひねった。ちょうどそのころ、私たちに環境省の事業で実施されていた北関東カーボン・オフセット推進ネットワークの事務局をお願いしたいと相談があった。お話を聞いてみると、商品の製造で排出されるCO2をオフセットすると、そのことを宣伝する予算が補助されるというのだ。
焼海苔自体が被災した地域の自然から生まれた商品であるうえに、宮城の森づくりにオフセットの資金が戻っていく。この商品を通して地域の森と海がつながる。これはステキな商品になると思ったのだ。
私たちの提案を受けた今野商店では「復興の灯」だけでなく、「磯ひじき」「ふのり」「塩蔵わかめ」「とろろ昆布」など、5品目についてカーボンオフセットを行った。現在、今野さんたちの復興の思いを込めた商品たちが全国の人の手に届き始めている。
こうして、地球にも、社会にもやさしい商品が誕生した。これからも地域のストーリーを大切にしてグリーンな商品を増やす努力をしていきたい。
文 / エコロジーオンライン事務局
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