気候変動の被害者たち
2020年
4月
14日
火
怖いのは新型コロナだけじゃない! 地球温暖化で迫る生態系の崩壊
現在、私たちが直面する気候危機にしっかりとした対策が施されなければ、近い将来、生態系が崩壊し、多くの野生生物が死んでいく。
この10年のうちに失われる種もある。そんなショッキングな研究がネイチャー誌に発表された。
これまでの研究では地球温暖化による生態系への影響は徐々に訪れると考えられてきた。
だが、生態系の崩壊はずっと崖っぷちのような状態が続き、突然、その日がやってくるというのだ。
2020年
2月
13日
木
【ヨーロッパ発】クルマを活用した調査で昆虫の数が激減していることが明らかに!
クルマを活用したヨーロッパの調査で昆虫の数が大きく減少していることがわかった。
1997年から2017年までの夏の時期にデンマークの田舎でクルマのフロントグラスに衝突する昆虫の量は8割に数を減らした。
同様にそれらの虫をエサとするツバメやイワツバメなどの数も減少したのだという。
2020年
1月
17日
金
気候危機から自らを守るために 「気候変動と障がい者ケア」
NPO法人エコロジーオンライン主催によるセミナー『気候変動と障がい者ケア』に参加しました。
ご自身が、処方薬依存・摂食障害・アルコール依存を経験し、それを生かしダルク女性ハウスを設立し、当事者支援や東大での当事者研究事業をされている講師の上岡陽江さん。
会場である就労支援センターの利用者さん始め参加者全員の意見を一人ひとり丁寧に伺い、初対面とは思えない親近感で参加者の近くに足を運び、中には感情が高まる女性の手を握りどうにか楽な気持ちにしてあげようと寄り添い、包み込むような姿勢にとても感銘しました。
2019年
11月
25日
月
「気候変動と障がい者ケア」をテーマにした勉強会を実施します。
台風19号の影響でエコロジーオンライングループのSDGsの取り組みが大きな被害を受けました。
長野の林福連携事業を手がける里山ウェルネス研究会の飯山の現地事務所は水没。栃木で農福連携事業を手がけ始めたアティクファームのトルコキキョウのビニールハウスがヘドロに埋まりました。
SDGsの目標の解決に向けて走っていても、ひとたび気候変動が現実のものとなればすべてが吹き飛んでしまいます。
2019年
11月
12日
火
台風19号 EOL事務局被災支援日誌⑦
11/11
台風被害から1ヶ月。
佐野市が主催のイベントは年末年始までほぼ中止となり、当然のことながら市内が被災の支援活動一色になりました。
2019年
11月
06日
水
台風19号 EOL事務局被災支援日誌⑥
11/4
スリランカの友人の会社倉庫の手伝いに。
台風から3週間、全てが泥に埋もれていた倉庫が人の力でやっと倉庫らしく蘇ってきた。
今日は生き残った商品の在庫を数え、傷の浅かった商品の泥拭き作業。
2019年
11月
02日
土
台風19号 EOL事務局被災支援日誌⑤ ~気候変動と障がい者ケア~
11/1 「気候変動と障がい者ケア」
就労支援センター風の丘打ち合わせ
気候変動が進み、障がいを持った人の生存権が侵される事態になっています。
ひどくなる一方の気候変動を見すえ、地域の障がい者の暮らしを見つめなおす必要があるとの相談を受けて、地域の関係者の皆さんとの意見交換が始まりました。
2019年
10月
27日
日
台風19号 EOL事務局被災支援日誌④
10月24日
就労支援センター風の丘の3人が何かお手伝いしたいということだったので、先日やった友人宅の泥詰めを一緒に作業した。
18歳、20歳の青年二人と年齢不詳の歌うまのスタッフ男性は、さすが若さと力があって泥の部分がだいぶ片付いた。
翌日、風の丘の施設長からメールをもらった。
「スタッフは疲れ切って帰ってきましたが(笑)青年二人は人の役に立つということを実感したようで、なんとなく誇らしげな感じで戻ってきました」
友人夫婦からも感謝され、ボランティアの青年たちにも私にもいい時間だった。これもひとつの三方よしだな。
「しかし、土嚢袋を手にする日が来るとは思わなかったね」というのは友人との会話。
まったくである。泥が重いのであまり詰められず、袋はすぐにいっぱいになる。袋のごみも増える。
はぁ。。。人間はチマチマ何やってんだろ。と、また自然との規模の違いを前に人間の無力さを思い知らされる。
2019年
10月
22日
火
【下野新聞】外国人経営者も直撃 寺久さん再建に汗
エコロジーオンラインが気候被害者支援事業でサポートしている樹李亜インターナショナルの記事が10月19日の下野新聞で紹介されました。
日本で働く外国人が増え、気候被害で被災する人たちも増えています。その一方、ボランティアに参加する外国人も出てきました。
気候被害は日本だけに起きる問題ではありません。世界の人たちとしっかりとつながり、被災に苦しむ人たちに手を差しのべられたらと思っています。
ご協力よろしくお願いいたします。
2019年
10月
20日
日
台風19号 EOL事務局被災支援日誌③
10月20日(日)
全国から「支援したい!」というありがたい声をいただき、エコロジーオンラインの「台風19号 被災者支援事」の特設ページ立ち上げの準備が始まる。
また、地域の仲間たちが動いて、佐野市内の避難所への支援物資の運び込みや、避難している方たちのニーズの把握などを行ってもらう。
2019年
10月
20日
日
台風19号 EOL事務局被災支援日誌②
10月17日(木)
大橋町のチャンドラ夫妻から、今日持っていくゴミを積んだトラックの運転手を見つけてもらえないかと相談が来る。急いで知人に声をかけて午後なら大丈夫と返事をもらい、すぐに連絡。
ゴミの受け入れが3時までというのもキツイが、間に合ったようで良かった。
2019年
10月
20日
日
台風19号 EOL事務局被災支援日誌①
10月14日(月)
朝、秋山川の決壊で、本人と家族は無事だったものの敷地内にかなりの被害を受けてしまったという友人のSNSを目にして、急いで理事長と一緒に手伝いに行った。
床上浸水はギリギリ免れたものの車3台が浸水し、畑を含む広い庭には泥が一面に残り、流木や枝草が泥とともに庭の植木などにビッシリ絡みつき、取り去るのも一苦労だった。大量の水と泥の渦巻くこの場にいたらと思うとゾッとする。
2019年
10月
13日
日
【お知らせ】台風19号による当法人の被災につきまして
10月12日夜、エコロジーオンラインが活動する栃木県佐野市で台風19号による河川の氾濫が起きました。
テレビなどでも報道されている秋山川の氾濫箇所は事務所から目と鼻の先にあり、避難勧告なども出されておりましたが、幸いなことにエコロジーオンラインに被害はございませんでした。
お気づかいいただいた皆さま、本当にありがとうございます。
2019年
2月
07日
木
北極・南極に続く第三の極「ヒンドゥークシュ」に忍び寄る危機
地球温暖化の進行によって起こることを正確に予想することは難しい。
アメリカを襲っている大寒波も北極海の温暖化が大きな影響を与えていると考える研究者もいる。
温暖化なのになぜアメリカは凍えるのか?
それでも北極・南極は研究の対象となるからまだましだ。
それにくらべて第三の極と言われる「ヒンドゥークシュ」の研究は進まない。この地域の氷河が融けると人類の4分の1に影響が及ぶというのにだ。
2019年
1月
29日
火
気候変動の被害者たち(21) 地球温暖化が貧しい人たちの命を脅かす理由とは?
世界に向けてアフリカのニュースを発信する「allAfrica」が、アフリカを中心とする途上国の貧しい人たちに地球温暖化が与える健康リスクについてまとめている。
地球温暖化は人間の生活環境や健康、動植物の生態系、水資源や海岸など、幅広い分野に大きな影響を与え始めている。
それによって生まれるリスクは公平にはなっていない。水やエネルギーなどの供給や、社会の成り立ち、政府の政策などによって大きな違いがある。気候変動はこれまでも、そしてこれからも、資源が乏しく、孤立し、厳しい自然環境に生きる人たちに大きな影響を与えるのだ。
2019年
1月
27日
日
キツネザルが絶滅の危機に!? マダガスカルを襲う気候変動
米CBSニュースが様々な理由から絶滅を危惧されるマダガスカルのキツネザルの現状について伝えている。
30年にわたってマダガスカルの森の中でキツネザルを研究しているパトリシア・ライト博士によれば、彼らは人間と同じようにアルツハイマー、糖尿病、肥満などの病気にかかる。
2019年
1月
05日
土
気候変動の被害者たち(20) フランスの牡蠣が危ない
フランスの1年はフォラグラ、スモークサーモン、生牡蠣で始まる。
だが、その伝統も風前の灯だ。気候変動によって牡蠣の生産に大きな影響が出ているのだ。
フランスでは地球温暖化のおかげで、夏の乾燥が厳しくなり、冬は暖かくなった。牡蠣の生産にとって必要不可欠な“四季”が失われつつある。
2018年
12月
26日
水
気候変動の被害者たち(19)サンタの危機! 温暖化でやせ細る北極のトナカイたち
赤鼻のトナカイのソリに乗ってサンタが街にやってくる。
そんなクリスマスの物語に地球温暖化が大きな影を落とし始めた。
北極の異常気象のおかげでトナカイたちがやせ細ってしまっているのだ。
2018年
1月
09日
火
気候変動の被害者たち(18) 地球温暖化でアオウミガメの赤ちゃんの99%がメスに!
オーストラリアの北東岸に広がるグレート・バリア・リーフは世界最大のサンゴ礁地帯だ。
海水温の上昇によるサンゴの白化現象など、地球規模の気候変動に大きな影響を受けていることがわかっている。
このグレート・バリア・リーフを代表する生き物がウミガメ。毎年、多くの観光客がウミガメの産卵や生態の観察に訪れる。
そんなウミガメに大きな危機が迫っている。
2017年
3月
06日
月
気候変動の被害者たち(17) ヨーロッパの大都市を気候変動リスクが襲う
地球温暖化によって海面上昇が起こる。
地球温暖化の講演会などでよく聞くフレーズだ。
中国が温暖化防止に積極的に転じた背景には、同国の発展を支える沿海部の都市が海面上昇で壊滅的な被害を受けることがわかったことがあると言われ、ニューヨーク市でも海面上昇を想定した具体的な対策もとられ始めている。
2017年
2月
01日
水
温暖化の影響で近海魚に水銀汚染が進む!?
エコロジーオンラインでは昨年11月、石炭火力発電所が減って来たアメリカやヨーロッパに囲まれる北大西洋でクロマグロの水銀汚染が改善されてきたことを伝えた。
だが、温暖化の影響で違う形で水銀汚染が進むことがわかってきた。スウェーデンの研究者たちがScience Advancesに地球温暖化で進む近海の水銀汚染について発表している。
2017年
1月
23日
月
気候変動の被害者たち(16) 軽い温暖化でも昆虫に大きな影響が出ることが判明
イギリスのシェフィールド大学の研究者たちが地球温暖化と昆虫の繁殖についての論文を発表した。
彼らの研究によれば、たとえ軽い温暖化であっても、幼虫時代に温暖化を体験すると、その時に死ぬことはないまでも、成虫になってからの繁殖力が弱まることがわかった。
この研究の対象となったのはミバエだが、同様の影響が他の昆虫にも出ていることが推察されるという。
2016年
8月
12日
金
ほ乳類初! 地球温暖化による絶滅をグレートバリアリーフで確認
世界では今、記録的な暑さが続いている。
インドなどでは異常な高温のために亡くなる人たちも多く出ているが、地球温暖化によって絶滅する動物まで出て来た。
グレートバリアリーフの北端に位置するサンゴ礁の小島に生きるネズミの仲間ブランブル・ケイ・メラミスだ。
2016年
7月
09日
土
気候変動の被害者たち(15) 人間が生み出した熱波がパリ市民の命を奪う!
オックスフォード大学のダニエル・ミッチェル博士を中心にヨーロッパを襲った2003年の熱波についての研究が行われた。
その調査によれば、この年の暑さのせいで命を落とした人は、パリで735人に達していた。そのうち、人間が関与した気候変動によって亡くなったと見られる人が506人。なんと7割に達していることがわかった。
2016年
7月
05日
火
気候変動の被害者たち(14) アデリーペンギンを襲う悲劇
気候変動で被害を受ける動物としてよくあげられるのがホッキョクグマだ。北極が温かくなり氷が減ることで、狩りをする足場が失われて獲物を手にすることができない。そのために多くのホッキョクグマがやせ細り、絶滅を危惧されるまでになった。
一方、南極にもホッキョクグマ同様に地球温暖化に苦しんでいる動物がいる。アデリーペンギンだ。これまで地球温暖化で生息数が減少していると言われていたが、米デラウェア大学の研究チームによって地球温暖化と生息数との関係が明らかになってきた。
2016年
6月
06日
月
気候変動の被害者たち(13) 気候の極端化が引き起こす食物汚染
地球温暖化による異常気象で農産物の生産に大きな影響が出ていることはこれまでもエコロジーオンラインで伝えて来た。だが、国連環境計画によって5月末に出されたレポートにはそれ以上のことが書かれている。気候変動がもたらす極端現象によって食物が有毒化するというのだ。
そのレポートは5月20日に国連環境計画によって発表された『UNEP FRONTIERS』だ。地球環境に関わる問題で今、注目しておくべきトピックを6つ選び、その対策方法も含めて解説した。
最初のトピックとして紹介されたのが「Crop toxicity(農作物の有毒性)」だ。異常気象によって有毒物質をつくり出し、それを食べる家畜や人間の健康に大きな影響を与える作物が紹介されている。
2016年
5月
29日
日
気候変動の被害者たち(12) 自由の女神、モアイ像に迫る危機
先週、世界遺産を担当する国連機関のユネスコが「World Heritage and Tourism in a Changing Climate(気候変動下における世界遺産とツーリズム)」と題する報告書を発表した。
この報告書では世界29か国にある31の世界遺産をリストアップし、気温上昇、氷河の融解、海水面の上昇、気候の極端化、干ばつの悪化、山火事の長期化によって危険にさらされているとした。“気候変動は世界中の世界遺産に対する最も大きなリスクになった”のだという。
2016年
5月
21日
土
気候変動の被害者たち(11) 熱波の到来でインドの農民に自殺者が急増
熱波に襲われるインドの気温が記録上最も暑い51℃に達したことがわかった。
インド国内13州以上の農地に干ばつが襲い、数百人の人の命が失われた。数万人の小規模農家が土地を捨て都市に流入し、都市での暮らしを拒否する人たちは自殺を選択しているという。インドの西部にあるラージャスターン、マハーラシュトラ、グジャラートの3州にある多くの川、湖、ダムは現在、カラカラに乾いた状態にある。
2016年
5月
16日
月
気候変動の被害者たち(10) 2040年夏、喘息患者の入院は2倍に。
米メリーランド州にあるメリーランド大学の研究者たちが、夏の気候変動と喘息患者の入院数に関する報告をまとめた。その結果、気候変動によって極端になった気象パターンが喘息患者と公衆衛生に複合的な影響を与えることがわかってきた。
彼らはまず12年にわたるメリーランド州の入院記録データを手に入れ、厳しい天候と入院の関係について調べた。そこでわかったのが夏の極端に暑い日には喘息の入院患者が23%も増えていることだった。一方、大雨が降っている場合のリスクは11%も高まっていた。
2016年
5月
05日
木
気候変動の被害者たち⑨ 白化現象に襲われるグレート・バリア・リーフ
オーストラリアの代表する観光地のグレート・バリア・リーフ。オーストラリア北東岸に広がる世界最大のサンゴ礁地帯で7万人の雇用と5,000億円を超える利益をもたらしている。
そのグレート・バリア・リーフに今、大きな危機が忍び寄っている。地球温暖化による海水温の上昇でサンゴの白化が起きているのだ。
白化現象はサンゴと共生する関係にある褐虫藻が失われることによって起こる。透明なサンゴ組織を通して白い骨格が透けて見え、白化したように映るのだ。
2016年
5月
05日
木
気候変動で不足する水資源 経済成長が6%鈍化も 世界銀行
世界銀行が気候変動による水不足でGDPが6%も落ち込む地域が出てくる可能性があると発表した。水不足によって移住が加速し、紛争が起きる可能性も高まることも指摘している。
気候変動などの要因で水の供給がますます不安定化するのに対し、人口の増大と個人の収入増の掛け算で水需要が指数関数的に増加していく。
2050年までに適切なアクションがとられなければ、水供給が安定している中央アフリカや東アジアでも水不足が始まり、すでに水不足にある中東や西アフリカなどでは農業、健康、収入への影響から経済成長が6%鈍化するという。
2016年
5月
04日
水
中東や北アフリカから人がいなくなる日
昨年からのエルニーニョ現象で地球は異常な高温状態にある。そんななかドイツのマックスプランク研究所が、気候変動がこのまま進めば中東や北アフリカは人が住める環境ではなくなり、多くの気候移民が生まれると予想している。
昨年末、パリで開催されたCOP21で気温上昇を2度未満に抑えるという国際目標が決まった。その目標を達成できたとしてもこのシナリオを変える力としては物足りない。すでにかなりの高温を記録しているこの地域の夏の温暖化のスピードは他の地域の2倍の速さで進んでいる。2050年までに、地中海の南部にあたるこの地域の最高気温は約46度となり、2000年前後にくらべると最高気温を記録する日が5倍となる。
2016年
4月
11日
月
自分たちの明るい未来を奪うな! こどもたちが勝ち取った気候変動裁判
米オレゴン州ユージーンの連邦地方裁判所が気候変動に対して画期的な判断を示した。
子どもたちが訴えた気候変動裁判において、彼らが憲法上の権利を持つことと、政府と化石燃料産業の動きを否定したのだ。
この裁判のために立ち上がったのは8歳~19歳の若者たちと気候学者のジェームス・ハンセン博士。合衆国憲法をたてに米政府と化石燃料産業を相手に裁判を起こした。
2016年
2月
29日
月
気候変動の被害者たち⑧ 南の漁師がサカナを失う日
暑くなると人間は涼しいところで暮らしたくなる。夏の長野や北海道が人気の理由はそこにある。
それは他の生命でも同じだ。地球温暖化で気温が上昇すると生命は住みやすい場を求めて移動を始める。海に生きるサカナは熱くなった海域から北極・南極方面に向けて移動を始める。この事実は熱帯に生きる人たちとっては大問題だ。彼らにとって富の移動を意味するからだ。
2016年
2月
15日
月
気候変動の被害者たち⑦ フロリダのウミガメに腫瘍が多発
フロリダと言えばアメリカを代表するリゾート地だ。青い海、白い砂、パームツリー、ディズニーワールド・・・。世界の人々にプレミアムな癒しを与える場であることは間違いない。
だが、この付近の海にすむウミガメにとったら、その状況は一変する。なんと、知らず知らずのうちにたくさんのコブ(腫瘍)ができ、見ること、泳ぐこと、食べること、すべてを困難にする病気が流行っている。
なぜ、ウミガメにコブができるのか。そこにはやはり水質汚染と温暖化が深く関わっている。
2016年
2月
13日
土
気候変動の被害者たち⑥ 冬の雨に苦しむイギリスの犬たち
昨年末、イギリス中部は大雨の被害を受けて洪水に苦しんだ。気候変動によって冬に雨が降ることが多くなり、ここ数年、同様の被害が頻発するようになっている。
雨が降ると人はあまり外に出たがらない。日本でもペットで犬を飼っている人は同じだろう。雨が降るなかを散歩に行くことを好む人はいない。いつもより歩く距離を短くし、家のそばで軽くすませることが多くなる。
2016年
2月
01日
月
気候変動の被害者たち⑤ 蔓延するジカウイルスがリオ五輪を襲う!
ジカウイルスはエボラ出血熱を越える脅威を世界にもたらす!
エボラ出血熱と言えばアフリカを中心に11,000人もの死者を出した感染症だ。それを超えると世界の専門家たちが指摘するジカウイルスは現在、アメリカ大陸を中心に爆発的に感染者を増やしている。
赤道付近の一部でしか発症が認められていなかったジカウイルスの拡大に手を貸したのが地球温暖化だ。この夏に予定されるリオ五輪にも大きな影響が出る。
2016年
1月
17日
日
気候変動の被害者たち④ ダボス会議が警告する世界経済のリスク
今週20日から23日、世界の政治・経済のリーダーたちがスイスにある都市に集まってくる。ビジネス、政治、アカデミックなどの分野のリーダーが参加し、世界情勢の改善を目指す世界経済フォーラム(World Economic Forum)がダボスという町で年次総会を開くのだ。
「ダボス会議」と呼ばれるこのイベントはその年の政治や経済の動向を占う上で欠かせない。名だたる世界のリーダーが参加するわけだから、この会議から物事が動いていくといっても言い過ぎではないのだ。
そして世界経済フォーラムは毎年、この会議を前にして「グローバルリスクレポート」を発表する。その年から10年の間に世界経済に最も大きなインパクトを持つリスクと、最も起こりそうなリスクを予想する。今年、彼らが最も大きなインパクトを持つとして選んだリスクが気候変動への抑制と適応の失敗(failure of climate change mitigation and adaptation)だ。
2016年
1月
15日
金
気候変動の被害者たち③ 世界の発電所に迫る水危機
気候変動で地球上の水の循環に大きな影響が出始めている。
なかにはかつてない水不足に陥る地域もあれば、大雨に見舞われる地域もある。日本国内でも冬に降る雪が少なくなった。そうすると必然的に山から流れ出す川の水量が減少する。川を流れる水量が減少すれば水力発電の発電量も減少する。
地球温暖化が進むとこんな具合に水力発電の発電量が減少する。ただ、どのように気候が変わっていくかは地域によってばらつきがある。すべての地域が水力発電の電力が減るわけでもない。
今回、気候変動がどのように世界の発電所に影響を与えるかを調べた結果が発表された。それによると、水力発電だけでなく火力発電や原子力発電も大きな影響を受けるという。
2016年
1月
10日
日
気候変動の被害者たち② オーストラリア農家をむしばむ季節性情動障害!?
地球温暖化が起きると農業に大きな影響が出ることは誰でもわかる。
北の寒い地域で育つ作物が異常な高温に襲われたら収穫が落ちるし、南の暑い地域ではこれまでその地域に生息しなかった病害虫がやってくるかもしれない。これまで経験しなかった大雨や日照りも農作物の出来を左右する。
いや、それだけじゃない。気候変動は農業を営む人たちの精神を著しくむしばんでいる。オーストラリア南西部にあるマードック大学の研究者たちが発表した。
2016年
1月
08日
金
気候変動の被害者たち① カナダの先住民に迫る危機
今年の年末年始は異常なほど暖かかった。
関東を中心に最高気温が15度を超える地域が続出。3月下旬から4月上旬並みの気温となった。エコロジーオンライン編集部がある栃木県南部では庭先の温度が30度近くなり、ビニールハウスのなかが40度近くに上昇。ハウス栽培を手がける農家に真夏並みの対策をとるようにとの指示があったという話も聞く。
この暖冬は昨年12月から続き、日本国内でも過去最高を記録した都市も多く、アメリカでは史上最も暑い12月となった。