気候危機が叫ばれるなか、私たちの意識は二酸化炭素にばかり向かいがち。植物が光合成をして生み出す酸素がなければ私たちは生きていけません。
その酸素の約6割が世界の熱帯林によって生み出されています。南米を代表する熱帯林のアマゾンはその1/3以上を占めているため「地球の肺」と呼ばれます。熱帯林が存在しなければ私たちは息をすることにも苦労することになります。
そのアマゾンに危機が迫っています。一つの原因は昨年秋から続いてきた気候変動による干ばつです。アマゾン川の本流支流を含めて120年ぶりの渇水を体験してきました。雨が少ないために熱帯林の木も土も水分を保つことができません。そのために熱帯林の干ばつがより厳しいものになり、環境破壊に対しても弱くなり、森林火災などがおきやすくなっています。
アフリカを代表する大型動物のサイ。気候変動によるアフリカ南部の気温の上昇と降雨パターンの変化によって住む場所が失われる可能性が指摘されている。
アフリカは過去100年の間に月間平均気温が2℃上昇したと言われ、気候変動の進捗によってさらに上昇するとことになる。
マサチューセッツ大学アマースト校の研究たちが、アフリカ南部にある5つの国立公園の変化を追いかけた。将来、気候変動が穏やかだった場合には、2055年に2.2℃、2085年に2.5℃、温室効果ガスの排出が止まらなかった場合は、2085年には4.6℃の上昇が見込まれたという。
この地域に生息するシロサイ、クロサイにとって、4.8℃の上昇は耐えられない。彼らが生存できる可能性はゼロに近づく。だが、公園管理者にはまだやれることがあると研究者は指摘する。
現在、私たちが直面する気候危機にしっかりとした対策が施されなければ、近い将来、生態系が崩壊し、多くの野生生物が死んでいく。
この10年のうちに失われる種もある。そんなショッキングな研究がネイチャー誌に発表された。
これまでの研究では地球温暖化による生態系への影響は徐々に訪れると考えられてきた。
だが、生態系の崩壊はずっと崖っぷちのような状態が続き、突然、その日がやってくるというのだ。
クルマを活用したヨーロッパの調査で昆虫の数が大きく減少していることがわかった。
1997年から2017年までの夏の時期にデンマークの田舎でクルマのフロントグラスに衝突する昆虫の量は8割に数を減らした。
同様にそれらの虫をエサとするツバメやイワツバメなどの数も減少したのだという。
NPO法人エコロジーオンライン主催によるセミナー『気候変動と障がい者ケア』に参加しました。
ご自身が、処方薬依存・摂食障害・アルコール依存を経験し、それを生かしダルク女性ハウスを設立し、当事者支援や東大での当事者研究事業をされている講師の上岡陽江さん。会場である就労支援センターの利用者さん始め参加者全員の意見を一人ひとり丁寧に伺い、初対面とは思えない親近感で参加者の近くに足を運び、中には感情が高まる女性の手を握りどうにか楽な気持ちにしてあげようと寄り添い、包み込むような姿勢にとても感銘しました。
台風19号の影響でエコロジーオンライングループのSDGsの取り組みが大きな被害を受けました。
長野の林福連携事業を手がける里山ウェルネス研究会の飯山の現地事務所は水没。栃木で農福連携事業を手がけ始めたアティクファームのトルコキキョウのビニールハウスがヘドロに埋まりました。
SDGsの目標の解決に向けて走っていても、ひとたび気候変動が現実のものとなればすべてが吹き飛んでしまいます。
11/11
台風被害から1ヶ月。
佐野市が主催のイベントは年末年始までほぼ中止となり、当然のことながら市内が被災の支援活動一色になりました。
11/4
スリランカの友人の会社倉庫の手伝いに。
台風から3週間、全てが泥に埋もれていた倉庫が人の力でやっと倉庫らしく蘇ってきた。
今日は生き残った商品の在庫を数え、傷の浅かった商品の泥拭き作業。
10月31日
エコロジーオンラインも参画する農業生産法人のビニールハウスが被害にあったため、就労支援センター風の丘の皆さんや市議の菅原さんとボランティアに行きました。
花卉の栽培に使っていた巨大なビニールハウス3棟の中に泥と稲藁や枝木が押し寄せた残骸を掻き出す事が当面の目標。小さい重機で社員の方が動いているので、我々の仕事は機械が入れないハウスの壁や下に詰まっている藁を手で取り去り、広い場所に出して大きな山にします。
10月24日
就労支援センター風の丘の3人が何かお手伝いしたいということだったので、先日やった友人宅の泥詰めを一緒に作業した。
18歳、20歳の青年二人と年齢不詳の歌うまのスタッフ男性は、さすが若さと力があって泥の部分がだいぶ片付いた。
翌日、風の丘の施設長からメールをもらった。
「スタッフは疲れ切って帰ってきましたが(笑)青年二人は人の役に立つということを実感したようで、なんとなく誇らしげな感じで戻ってきました」
友人夫婦からも感謝され、ボランティアの青年たちにも私にもいい時間だった。これもひとつの三方よしだな。
「しかし、土嚢袋を手にする日が来るとは思わなかったね」というのは友人との会話。
まったくである。泥が重いのであまり詰められず、袋はすぐにいっぱいになる。袋のごみも増える。
はぁ。。。人間はチマチマ何やってんだろ。と、また自然との規模の違いを前に人間の無力さを思い知らされる。