カテゴリ:endangered species


海外ニュース · 11日 10月 2024
地球の陸地面積「0.7%」の保護が、生き物を救う鍵になる
世界の陸地面積のわずか0.7%を保護するだけで、絶滅の危機に瀕している固有種の3分の1を保護できる可能性が示唆されている。この研究では、進化的独自性(ED)を持ち、絶滅の危険にさらされている(GE)種が集中する地域、通称「EDGEゾーン」に焦点を当てている。EDGEゾーンの大部分は、マダガスカルやメキシコ、インドネシアなどに存在し、人間による活動の圧力が強まっている。保全地域の80%が人間の干渉に直面しており、貧困問題が保護の優先度を低下させている。生物多様性の危機を解決するためには、高所得国の支援が不可欠であり、人間と自然の両方に利益をもたらす持続可能な開発が求められている。
海外ニュース · 03日 10月 2024
絶滅危惧種の魚、予想よりも5倍多いと判明 「静かに絶滅」する可能性も
フランスの科学者チームが、データ不足により絶滅リスクが正確に評価されていなかった4,992種の魚類を対象に、新たな研究を行った。人工ニューラルネットワークと機械学習モデルを使用して調査を進めた結果、これまで非絶滅危惧種とされていた多くの魚種が、実際には絶滅の危機に瀕している可能性が高いことが明らかになった。特にサンゴ礁の生態系で重要な役割を果たす魚種の多くが、この「静かな絶滅」の過程にあることが示された。絶滅のリスクが高いと予測された種は、体が大きく、成長が遅く、地理的に限定された範囲に生息する特徴があった。今回の研究は、これまで過小評価されていた魚類の保護に対する警鐘を鳴らすものであり、優先的に保護すべき種を特定するための有力な手段として注目されている。
海外ニュース · 29日 8月 2024
「ノアの方舟」、動物のDNAを乗せ月へ 絶滅危惧種を守る画期的な計画
科学者たちは、「絶滅危惧種を守るため、動物たちのDNAを月に保存する」という画期的な計画を提案しているという。 これは、絶滅の危機に瀕する生物種を、地球上で起こりうる破滅的な事態から救うため、月に生物たちのDNAを保存するというなんとも野心的な計画だ。
海外ニュース · 28日 8月 2024
絶滅危惧種の声を聴く。最新の技術で絶滅から動物たちを救えるか
科学者たちは、最新技術を使って動物の鳴き声を分析することで、絶滅危惧種の保護に取り組んでいる。オーストラリアの研究チームは、ゾウやクジラなどの鳴き声を調査し、個体数の推定や移動パターンの把握、人間活動による騒音の影響を分析している。新しい分析法は神経科学の技術を応用し、従来より正確で使用が簡単なため、動物音の研究者にとって価値のあるツールとなると期待されている。
海外ニュース · 22日 8月 2024
最も絶滅の危機に瀕している海洋生物15種
クジラやイルカからウミガメ、サメ、アカエイまで、私たちの海に生息する多くの動物が絶滅の危機に瀕している。混獲、海中騒音、海洋汚染など、彼らが直面する脅威は多くの場合、人間によって引き起こされており、海洋の劣悪な状況は、迫りくる気候変動の脅威によってさらに悪化している。 以下の動物はすべて、国際自然保護連合 (IUCN) によって絶滅危惧種または近絶滅種に分類されている。
海外ニュース · 22日 8月 2024
アラビアオリックス、ヨルダンの砂漠で蘇る わずか11頭の再導入からの復活劇
ヨルダンのシャウマリ野生生物保護区で絶滅寸前だったアラビアオリックスが驚くべき復活を遂げ、1990年代には世界最大の群れとしてギネスブックに登録された。この保護区は、1978年に故フセイン国王の指示で設立され、アラビアオリックスを再導入。遺伝的多様性を確保するため、他国から個体を取り寄せ、保護活動を成功させた。現在、アラビアオリックスは危急種に再分類され、ヨルダンの象徴として存在感を取り戻している。
海外ニュース · 19日 8月 2024
マレートラが相次いで死亡、150頭未満に 国家的対応が急務
マレーシアのマレートラが絶滅の危機に瀕している。密猟や生息地の喪失、道路建設による車両事故が原因で、野生のマレートラの数は150頭以下に減少。最近の一連の死亡事故は、トラ保護への緊急対策を求める声を強めている。マレーシア当局は、2020年に国家トラ保護行動計画を発表し、政治的支援と国民の協力を得て、保護活動を進める必要性を強調している。
海外ニュース · 05日 8月 2024
海面上昇によりサボテン絶滅 米国で初
キーラーゴツリーサボテン (Pilosocereus millspaughii) は、米国で海面上昇により絶滅した初の植物となった。1992年にフロリダキーズで発見されたが、環境の変化によるストレスで2021年にはわずか6本にまで減少した。保全活動により生存を図ったものの、効果は限定的だった。科学者たちは新たな植栽計画を立てているが、生息地の喪失が続くため根本的な解決には至らない。この絶滅は、他の沿岸植物にも同様の危機が迫っていることを示している。
海外ニュース · 01日 8月 2024
かくれんぼ達人のトカゲ、秘境で生き延びる 新天地への移住問題で論争
アデレード郊外で30年以上絶滅したと考えられていたアデレードアオジタトカゲが再発見された。このトカゲは1950年代に絶滅と見なされ、1992年に再発見されたが、数が少なく絶滅危惧種に指定された。南オーストラリア州中部の限られた地域に生息しているが、気候変動により生息地が暑くなり、今後数十年で住めなくなる可能性が高い。研究者たちは、このトカゲが新しい環境で生き残れるかを確かめるため、より緯度の高い場所に移住させた。フリンダース大学の研究によれば、新しい生息地でトカゲは問題なく暮らしている。しかし、気候変動による生物の移住には批判もあり、新たな生息地での予期せぬ影響も考慮しなければならない。気候変動による移住が成功すれば、他の危機に瀕した生物にも役立つ前例となる可能性がある。
海外ニュース · 29日 7月 2024
フクロウを救うために別のフクロウを駆除 大規模駆除計画に賛否
米国野生生物当局は、絶滅の危機に瀕しているニシアメリカフクロウを救うため、近縁種のアメリカフクロウ約50万羽を今後30年間で駆除する計画を立てている。アメリカフクロウが西海岸に侵入し、ニシアメリカフクロウの生息地を脅かしているため、この計画が必要とされている。射撃は来春から始まり、フクロウの鳴き声を利用しておびき寄せ、ショットガンで撃つという方法が取られる。しかし、この計画は野生生物擁護者と自然保護論者の間で意見が分かれている。アメリカフクロウの駆除がニシアメリカフクロウや他の種の保護に役立つとする意見もあるが、大量殺戮が森林生態系に深刻な混乱を引き起こすとの懸念もある。擁護団体アニマル・ウェルネス・アクションの創設者ウェイン・パセレ氏は、この計画が失敗すると予測しており、アメリカフクロウが再び移入してくる可能性を指摘している。

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