気候変動によってカカオ豆の生育環境が悪化し、世界のチョコレート供給が脅かされている。特にガーナとコートジボワールに集中するカカオ豆の生産地は、記録的な降雨や猛暑による打撃を受けており、カカオの木がウイルスに感染するなど深刻な被害を被っている。この状況を受け、大手チョコレートメーカーは代替食品の開発を進めている。ドイツのPlanet A Foodsは、ひまわりの種とオーツ麦を使った代替チョコレート「ChoViva」を商品化し、持続可能な解決策を提案している。これらの材料はカカオ豆と異なり、世界中で栽培可能であり、CO2排出量や水の使用量を抑える利点がある。今後、気候変動に対応した代替食品の開発が一層求められるだろう。
世界の陸地面積のわずか0.7%を保護するだけで、絶滅の危機に瀕している固有種の3分の1を保護できる可能性が示唆されている。この研究では、進化的独自性(ED)を持ち、絶滅の危険にさらされている(GE)種が集中する地域、通称「EDGEゾーン」に焦点を当てている。EDGEゾーンの大部分は、マダガスカルやメキシコ、インドネシアなどに存在し、人間による活動の圧力が強まっている。保全地域の80%が人間の干渉に直面しており、貧困問題が保護の優先度を低下させている。生物多様性の危機を解決するためには、高所得国の支援が不可欠であり、人間と自然の両方に利益をもたらす持続可能な開発が求められている。
気候変動により、アフリカ全土で何百万人もの人々が故郷を離れ、移住を余儀なくされている。この現象は感染症のリスクを大幅に高めると科学者たちは警告している。2022年には約740万人が気候災害の影響で移住したが、この数は今後も増加する見込みだ。多くの人々が国内やアフリカ大陸内に留まる一方で、人口移動は新たな感染症の発生と拡大に影響を及ぼす可能性がある。気温や降雨パターンの変化により、蚊などの媒介生物が移動し、マラリアやデング熱の「流行地帯」が拡大すると予測されている。さらに、既知の感染症の半数以上が気候災害によって悪化することも判明している。科学者たちは、今後の気候変動に伴う移住が感染症の蔓延にどのような影響を与えるかを引き続き調査している。
フランスの科学者チームが、データ不足により絶滅リスクが正確に評価されていなかった4,992種の魚類を対象に、新たな研究を行った。人工ニューラルネットワークと機械学習モデルを使用して調査を進めた結果、これまで非絶滅危惧種とされていた多くの魚種が、実際には絶滅の危機に瀕している可能性が高いことが明らかになった。特にサンゴ礁の生態系で重要な役割を果たす魚種の多くが、この「静かな絶滅」の過程にあることが示された。絶滅のリスクが高いと予測された種は、体が大きく、成長が遅く、地理的に限定された範囲に生息する特徴があった。今回の研究は、これまで過小評価されていた魚類の保護に対する警鐘を鳴らすものであり、優先的に保護すべき種を特定するための有力な手段として注目されている。
気候変動が進行すれば、2050年までに50か所のユネスコ世界遺産が失われる可能性があるという研究が発表された。この研究は、世界中の500の遺産地が洪水や海岸浸食、干ばつ、風災害など、さまざまな気候変動リスクに直面していることをモデル化し、その影響を予測した。特に危険にさらされているのは、韓国の山寺、シドニー・オペラハウス、スコットランドのフォース橋、ノルウェーのフィヨルドなどである。また、インドネシアのスバック・システムや中国の泉州なども深刻な気候リスクに直面している。Climate XのCEO、ルッキー・アーメド氏は、これらの文化遺産の喪失が社会的、経済的に壊滅的な打撃を与えることを警告し、政府や国際社会が気候変動に対処し、これらの遺産を守るための行動を早急に取る必要性を強調している。
こちらも以前から地域のオレンジカフェ(認知症カフェ)や高齢者の集まりでレコード(LP,EP)により音楽を流すことがあります。
参加者が昔聞いていた音楽から思い出話や当時の話題で、場が盛り上がることもあります。また、レコードという、今の家庭では見かけることが少ないツールを改めて目にしてもらうことも懐かしさを感じると同時に若い介護職などの世代は新鮮に感じ、そこから交流が進むこともあります。
共通の話題がみつからず話が続かないことも多い認知症の方や高齢者の方でも、音楽や当時の思い出などで交流することができています。
音楽の好みは人それぞれなので、様々なジャンルを用意しないと難しい課題もありますが、音楽という耳からの情報は癒しや治癒の力の一つになっていると感じています。
SDGsを学ぶ里山クラウドファンディングのリターン品となっている「御神木コースター」の完成イメージが届きました!
北極の永久凍土が気候変動により溶け始め、大量の水銀が解放される危険性がある。水銀は何千年も北極の氷の中に閉じ込められ、大気中や植物、土壌に蓄積されてきた。現在、北極の永久凍土には、世界の大気、海洋、生物に含まれる水銀を合わせた量以上の水銀が存在する可能性がある。北極の25%は永久凍土で覆われているが、一部地域では2050年までに永久凍土が消滅すると予想されている。水銀は有毒であり、高濃度で人間や動物に深刻な健康被害をもたらすリスクがある。さらに永久凍土の融解は、二酸化炭素や病原体など、他の有害物質も放出する可能性がある。北極は長い間これらの有害物質を封じ込めてきたが、化石燃料依存の影響でこの脅威が現実のものとなりつつある。
9月17日に茨城に拠点を構えている松きのこ生産コンテナに取材してきました。
ここで作られている松きのこの特徴は何と言っても生産にかかわる電気を太陽光発電でまかなっていること。
つまり、再生可能エネルギー100%で生産された特別な松きのこということになります。
SDGsを学ぶ里山クラウドファンディングのリターン品となっている「御神木コースター」の制作風景を一部ながらお届けします!